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ひなた眞白
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花は流れて 神末家綺談4
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これはだめだ、と伊吹は文字をなぞっていた指先を咄嗟に離す。
「だめだよ朋尋。だってこれは・・・」
朋尋の乱雑な文字と、美しい流麗な文字が、机の上にびっしりと広がっている。
「だって・・・これは、」
この美しい文字は、生きた人間が書いたものではない。伊吹にはわかる。冷たく、寂しい文字。
これは彼岸の言葉だ。
読んではいけない、決して返事をしてはいけない手紙だ。
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作品名:
花は流れて 神末家綺談4
作家名:
ひなた眞白