小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

花は流れて 神末家綺談4

INDEX|11ページ/30ページ|

次のページ前のページ
 



伊吹は朋尋を家に送り届けた。応対してくれた朋尋の祖父に、具合が悪いから明日は絶対学校を休むようにときつく言いつけた。

「休んだほうがええて、何で?」
「朋尋、ずっと変なんだ。夏ばてだよ、夏ばて。絶対学校来ちゃだめだよ。今日だってふらふらだったんだ」
「伊吹が言うなら、そうするかの。トモ、ゆっくり休め。な?友だちの忠告は聞くもんだ」
「・・・わかった」

絶対だよ、と念を押し、伊吹は家路を急いだ。とにかく朋尋を学校から、あの文通相手から遠ざけなければ。石段を駆け上がった伊吹は自宅の居間に直行した。

「瑞!」
「何だ慌てて。帰ってきたら手洗いうがい!」
「朋尋が大変なんだ。どうしたらいい?」

尋常でない伊吹の様子を訝り、寝そべっていた瑞が起き上がる。

「話せ」




.