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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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紺碧を待つ 続・神末家綺談3

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「一時的なものだ。すぐに戻ってくる。今のうちに出よう」

落ち着き払って歩き出す穂積の背中を、紫暮は呆然と見つめる。
これがお役目の力。言葉に、声に、紡ぐ音に、これほどまでに強大な力が宿っているなんて。

「恐れをなしたか、清香の孫よ」

燭台のろうそくの明かりに浮かぶ、得意げな顔で振り返る瑞の笑みが見える。

「これがお役目の力。いずれ伊吹が手にする、膨大な力の一端だ」

この力の源流は何なのだろう。そんな初歩的な疑問が再び紫暮の中に湧き上がる。
神と婚姻し力を得る者たち。では神の花嫁とは一体何なのだろう。



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