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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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紺碧を待つ 続・神末家綺談3

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「・・・俺は瑞と、どうしてうまく付き合えないのかわかんないんです」

いま聞こえてくるのは、力なく不安に満ちた声だった。

「じいちゃんとはあんなに信じあってて、通じ合ってるのに・・・。俺がすることは全部瑞を困らせる。困る瑞を見て俺はイライラして、その繰り返し・・・」
「でもきみは、諦めないんだろう?」

紫暮の言葉に、俯いていた横顔がすっと上がった。遠くを見つめるまなざしに迷いはない。

返答はなくても彼の答えはわかっている。そのまなざしは言葉より明確に、貫き通そうとする強い思いを紫暮に伝えてくるのだった。


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