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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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夜のゆびさき 神末家綺談2

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懐中電灯で中を照らしながら進むと、古びた本棚と書籍の並ぶ一角に入った。

「いた!朋尋!」

懐中電灯の光の先に、朋尋が横たわっているのが見えた。その隣には、マコトもいる。

「んん、伊吹・・・?」
「よかったあ・・・怪我してない?」
「平気だけど・・・俺、何してたんだっけ?」

寝ぼけたような朋尋の声を聞き、肩の力がふーっと抜けていくのがわかった。膝がかくんと抜けて、伊吹はその場にヘナヘナと座り込む。マコトは幸せそうな顔をして寝息をたてている。

「あ、男の子は・・・・・」

あの少年は消えていた。ここまで伊吹を導いてくれた彼は一体・・・。

「伊吹が助けてくれたのか?ありがとう」
「いや、俺じゃなくて・・・」

そこで伊吹はようやく気づいた。少年のどこかで見た柔和な目元。

「ああ、そうか・・・。指さし地蔵って、そういうことか」

何が子どもをさらうだ。無責任にもほどがある噂だ。やはりお地蔵様というのは、子どもを守ってくれる存在だったのだ。

眠りこけたマコトを朋尋が背負い、伊吹らは旧校舎を後にする。
二階に佇む地蔵に、きちんと手を合わせてお礼をしたことは、言うまでもない。