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嘘でもいいよ vol.20 悪事

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嘘でもいいよ vol.7



<私、彼の愛人です。クリスマスの日ホテルで会ってお別れしました。
一度はブログも辞めたんです…でも、彼が戻っておいでよって…>

私は頭をかち割られた気分だった。
こんな人がいるんだ…。
素直なのか、嫉妬深いのか。
ま、両方だろうけど、館山さんも大変な女性と不倫してるんだなと
感心と同時に思った…ああ、この女性が足の指から舐めてもらう
しわまで愛してもらっている あの人か…。

彼女は少しヘンメラのようだった。
私は彼女をいらぬ心配で傷つけたくないし、自分が反対の立場だったら
心を病むだろうと、館山さんを避けるようになった。

それが原因ではないが、ブログは放置したままになってる。
二人は今も、幸せなんだろうか…。

そういえば館山さんが言ってたっけ、
<愛し合うことに年齢は関係ないけど、
年齢的にリスクはあるんだよ、たとえば腹上死とかさ…。
そういうの覚悟しないとね。>

ダブル不倫だったら、どちらも、相手が死んじゃったら
大変に困る訳で、ましてやそのまま放置して逃げたりしたら
大変な事件になる訳で…。

<ねえねえ、純君、今まで不倫したことってある?>
<心の浮気はね>
<あるんだ~>
<奥さんが浮気してね>
<ああ、そっか>
<奥さんが浮気しなきゃそんな気にはならなかったけどね>

<どんな女性がタイプなの?>
<優しい人かな>
<それだけ?>
<とにかく優しい人>
<ふ~ん>

彼は、相当傷ついているのだろう、彼ももちろん優しかったが
本当に優しいのかな?と、たまに疑問になる。

彼の奥さんは子供を置いて旅行に出かける。
おかげで私は彼と長い時間チャットで話せる。
彼は奥さんがいない間じゃないと、一人の時間が
なかなか作れないから、すぐにエッチな話をしたがる。

<レイちゃん、おしり突き出して>
<は~い>
<指入れちゃうよ>
<や~ん>
<すごい、もう濡れてるよ>
<恥ずかしいよ>
<オレのも握ってみて、カチカチだよ>
<ほんとだ>
<レイちゃんの中、ぐちゃぐちゃにかき混ぜてあげるね>

そんなエッチなトークで、夜中の2時や3時まで盛り上がって
翌朝には、また彼が<おはよ>って起こしてくれて。

私は、不思議な空間に迷い込んでしまったのだろうか…。
でも、彼には奥さんも子供もいて
私にも旦那と子供がいて、
なのに、私はだんだん、現実が見えなくなっていった。



作品名:嘘でもいいよ vol.20 悪事 作家名:momo