嘘でもいいよ vol.20 悪事
嘘でもいいよ vol 8
<ねえ、純君、日曜日たまには出掛けられないの?>
<今まで一人で出掛けてないから怪しまれるな>
<レイちゃんは平日の夜とか出れないでしょ?>
<うん…>
ダブル不倫は、お互いが細心の注意を払って
行動しなきゃいけないのか…。
私は彼のどこに魅かれたのだろうか、
何十年かぶりに訪れたドキドキするよな恋に
恋しているだけなのかもしれない。
だって、家庭を壊す気は全くないのだから。
不倫をする男と言うのは
こんな気持ちだったのか…と、妙に納得したりした。
<レイちゃんさあ、スマホにしなよ>
<うん…でも毎日のように家にいるのに…>
<面白いよ、仕事もこれでできちゃうし>
<うん…考えとくね>
彼に何度もスマホにしなよと
勧められる。
彼が私の体の写真を欲しがる度に
私はスマホじゃないから送るの大変なの…と
断っていた。
夜中にエロトークを繰り広げる度ごとに
私はドンドン官能に溺れる。
彼は、恥ずかしがるのはやめようよと言い、
私たちは魔法にでもかかったかのように
お互いを求めた。
もちろん、チャットの中で。
<レイちゃん舌だして>
<は~い>
<チューするよ>
<ニャン>
<もう乳首たってるよ>
<エッチ>
<レイちゃんのあそこに指、入れるよ>
<いやん>
<すごい、もう濡れてる…>
<恥ずかしいよ>
<まずは指とお口で、いかせてあげるね>
<うん…あっ…気持ちいいよ…>
<レイちゃんもお口でして>
<うん、あ、すごい大きい…>
<気持ちいいよ、レイちゃん>
<麗子も…>
<そっと いれるよ>
<うん あ~~ん>
<レイちゃんのなか、あったかい…>
彼は何度<そっといれるよ>と、言っただろう。
作品名:嘘でもいいよ vol.20 悪事 作家名:momo