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momo
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novelistID. 45269
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momoさんの作品(12)

 

プロフィール

作家名 momo
自己紹介 書店員をしております。
書籍はまだまだ売れております。
真新しい本のページをめくる時の
匂いや手触りは心を癒してくれますね。
みなさんも、是非、休日には本屋さんに
お散歩に出掛けてみてください。
創作のアイデアが湧いてくるのでは?

momoの読みかけ

水曜日『きのうの神さま 西川美和』
ISBN978-4-591-10923-6

木曜日『紙の月 角田光代』
ISBN978-4-7584-3845-2

作品をこちらでも公開させていただいています。
同じ作品を他サイトでも公開しております。

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一夜 焦る


時々見るその夢に
私の影はあるのだろうか

眠りが浅い時なのか…
体が疲れている時なのか…
そういえば、現実の私が
その夢を見たとき
どんな状況にいるのかなんて
思い返したことはない

その街に私はふと舞い降りると
必ず時間を気にして焦っている
何の時間を気にしているのだろうか

誰かを探し
何かを探して
でも
見つからない
焦れば焦るほど見つからなくて
何度も同じ道を走っている

それは、テストの前日
まだ覚えなきゃいけないことを
覚えられていないような

どうしても
その日偶然に
片思いの彼に会いたいような

そんな、たいして重要じゃないことなのに
息を切らし
胸苦しく

人に尋ねる
駅はどこですか?と
私はどこへ行くのだろう

その街の空は
どんなに時間が過ぎても
夜になることはなく
私は汗だくで目を覚まし
どこか懐かしい
その迷路の街の
余韻に浸る

知らないその街に
また舞い降りるため
どうせすぐに忘れる
歩いた道を思い返す

その街に
私の影はない


(迷路の風景より)

 
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