嘘でもいいよ vol.20 悪事
嘘でもいいよ vol.4
彼と会うつもりはなかった。
チャットで話すのは楽しかったし
彼の仕事が休みの前日は、朝方まで話した。
<麗ちゃん、初体験ていくつのとき?>
<高2>
<純君は?>
<オレも高2だよ、先輩に奪われた(笑)>
そんなちょっとした会話からエッチな話に花が咲いた。
<麗ちゃんは、どんな体位が好き?>
<う~ん、バックかな?>
<純君は?>
<騎乗位>
<麗ちゃん、今までで、一番心に残ってるセックスってある?>
<あるよ…でも内緒>
<麗ちゃんのオッパイ大きそうだね>
<自信ないなぁ~>
<見せて>
<ダメ>
<純君、カーセックスってしたことある?>
<あるよ>
<どこで?>
<人気のない駐車場とかさ>
<純君、エッチなビデオとかって見る?>
<うん、スマホの無料サイトとかでね>
<麗ちゃんスマホじゃないんだよね>
<うん。AVでさぁ潮吹くのって、アレホント?>
<本当だよ、吹かれたことあるもん。>
<奥さんに?>
<違う、違う昔の話>
<旦那にさ、吹いてみたいって言ったら、
あれは若いラブラブの恋人同士じゃなきゃ無理だよって、
言われちゃった>
<じゃあ、今度、吹かせてあげるよ>
<うん(笑)>
<アレ、なんか大きくなってきちゃったよ>
<うそばっかり>
<本当だよ、麗ちゃん しゃぶって…>
突然、彼が大きくなった自分のアレの写真を
送ってきた。
私はリアクションに困ったが
なんだか、不思議なことに信用されてる気がして
イヤラシイとか、やりすぎとか
そんな風には思えなくて、素直な彼を
ますます好きになっていった。
<麗ちゃん、オッパイ見せて>
<だから、ダメだって(笑)>
2週間後、突然彼が消えた。
作品名:嘘でもいいよ vol.20 悪事 作家名:momo