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覇王伝__蒼剣の舞い2

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 広場には、この日も剣がぶつかり合う音が響く。
 「珍しいですね…」
 「また来たのか?」
 すっかり王城の出入りが日課のようになっている青年に、城の主はいつものように皮肉る。唯、その口調はどこか違う。
 「玄武さまが、剣の稽古をつけるなど滅多に観れませんね」
 「あの男の本気は、これからさ」
 その言葉通り、その場の空気が変わった。
 拓海が、名指しされた時だ。
 「父上…?」
 「吾を父だと思うな。本気で来い。でなればお前は玄武にもなれない」
 拓海は、剣を握り狼靖に向かっていた。これまで稽古は何度がある。