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読まれない小説を書き続ける精神力とは

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おもしろい小説を書く事のむずかしさ



「実はライトノベルは表紙で買う。でも、ほとんど読まない。読むのは最初だけ」
タイマー録画した海外ドラマを見る。アニメも見る。読書する時間がない。
「でも、脚本はアメリカ人の方が上手。悪役でも人間らしさや心理描写がうまい。相手は単なる怪物ではないことを伝えている」

 歳をとると、価値観が変わる。娯楽的なSFも次第にバカらしくなってくす。だって、宇宙船や戦闘用ロボットでドンパチして何が面白い。アメコミのスーパーヒーロー、勧善懲悪。正義とは何だろうか?万人にとって正義が勝利できれば誰も苦労しない。
 夢がない。あるのは社会に対する怒りのみ。イスラム過激派とか原発よりも危険なのは資本主義、新自由主義。すなわち1%の富裕層と99%の貧困層の社会構造。それらのモノに対する怒りをどこにぶつける。小説しかない。
「ブログは不特定多数の人が読むが、右傾向化した社会では、ちょっとでも左翼的な内容があれば攻撃される。小説ならわざと嘘、大ボラを取り入れて、その中に自分の意見を少しだけ述べる」

 で、自分が書いたものが読まれない。というか、読まないかぎり、それがおもしろいかつまらないかわからない。現実逃避させる愉快な作品が受けるだろう。

 近年のライトノベルの傾向は、政治色なし、社会的メッセージなし、現実から逃避させ、読むだけで愉快な気持ちにさせるだけのものが多いかもしれない。(ライトノベルをいろいろ読んでいるわけではないので、この辺は修正。中にはメッセージ性があるライトノベルもあると思う)


受ける小説と、普遍的なおもしろさをもった小説は違う。自分には、それを受け取る感性がない。ようするに小説の才能がない。

 謙虚になっていうのではなく、それが事実である。