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プリンス・プレタポルテ

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 青年は静かな口調で言った。そのあまりの優しさに、彼女は零れるしずくをごまかすため目を閉じ、肘に顔を埋めなければならなかった。
「携帯用のものですが」
「ええ、ええ。お願いできる?」
「すぐにお持ちいたします」
 確かに残る足音はどこまでも心強かった。ドアの音が消えるまで、泣き声を抑えることは結局出来ずじまいだった。