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文が痛い

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マコ



 本格的な夏ですね。カズは海に行ってきたのかなあ。もう陽に焼けて、剥け出した皮をつまんでいる所を想像しました。マコはあまり海には行きません。水着も自信ないし、特に胸がねえ。じゃあ何が自信といわれても……。あ~あ
 いつも、自分がもどかしくて、この喉のへんにつまっているものを吐き出したなら、、、、
親にも妹にも誰にも言っていない、この……
 とくに男性には聞かせたくない。という思いの反面、「なんだそんなこと、たいしたことじゃない」と男性に言ってもらえれば、ずうっと付いてまわる闇が晴れる気がする。
 吐き出していい?
 ええいっ!(気合い)

 高校卒業して、就職できなくてアルバイトをしていた頃、一緒にアルバイトしていた気さくな男の子と一緒にお酒を飲んで、誘われるままにアパートについていってしまった。部屋には別の男の子がいて……二人のおもちゃにされてしまったの。その男は直にアルバイトを辞めてしまって、どこにいるのかわかりません。
 もっと洗いざらい話してしまいたかったが、考えた末に簡単にまとめてみました。簡単にまとめてしまった分、嫌な記憶も、なんだこんなもんかとも思える。
 アホな私、マコはアホです。
 きらいになったでしょ。
 ありがとうね。楽しかった。仮のお別れ?
 少し軽くなって、ニュー・マコになれそうな気がする。
 もし、こんなマコにまだ返事がもらえるなら、うれしい。

作品名:文が痛い 作家名:伊達梁川