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せき あゆみ
せき あゆみ
novelistID. 105
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ことばの雨が降ってくるまで

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困ったことに



大人にもいるのです。
作り事と現実との区別がつかない人が……。

昔、テレビでは実写のドラマに対してだけは「この物語はフィクションで云々」という注意書きのテロップが出ていました。
いつのころからか、アニメまでそんなテロップが出るようになり、ワタクシは「へんなの」と思ったものです。
だって、テレビで放送しているモノって、ニュースとかノンフィクションとかドキュメントとか以外は作り事に決まってるじゃないですか。

ところが、現実と混同してしまう人がいるんですね。

たとえば、少年チャンピオンで連載していた『ドカベン』がテレビアニメになって放送されたとき、テレビ局にドカベンの舞台になっている神奈川県の明訓高校がどこにあるのかと、問い合わせがいくつかあったというのです。

今のはやりの朝ドラ風にいうと「じぇじぇじぇじぇ」ですね。

本当にびっくりしました。

ほかにも『おしん』では出演者あてにお米が届けられたとか……。
いやな役をやったら、いわれのないいびりをうけるようになった女優さんとか……。

やれやれです。

そういう人が親になって子どもを育てたら、と思うと……(以下自粛)

子どもが大人になるまでに、ちゃんと分別がつくように教育することが親の役目だと思います。
とはいえ、ワタクシが立派な親だったというわけではありませんよ。

繰り返し注意していても、本当に理解するまでは時間がかかります。ワタクシの子どもも乱暴なことをまねしたりして、あわててやめさせたこともありましたから。
その時々にちゃんと対応していかなければ、とんでもないことになってしまうところでした。

とにかく、あくまでも現実と作り事との区別は大人としてちゃんとつけなくてはいけませんよね。