カムイ
川べりで、馬に乗って佇んでいる者4人。彼らは、カムイたちの助太刀を防御する役割を担っていた。
頭を含めた残る3人は、森の中に入って火を付けたらしい。
イトコイには、不審者たちのことは伝えていた。男は交替で、見張りに立っていたはずである。
「いい人生(ゆめ)を見させてくれて、ありがとうよ」
文左衛門の物言いに対してかぶせるように、カムイは応じた。
「必ず生きて、また酒を酌み交わそう、な」
ふたりはうなずき合って軽く手を振ると、彼らに気付かれないようにふた手に分かれた。馬を引きながら、目立たないように影を選んで遠回りをして走り、川を渡ることにしている。
カムイは、森の中に入ってから上流で川を渡り、そのまま森の中を行く。文左衛門は下流で川を渡って、4人を出来るだけ森から遠ざけるようにする。