日常の非日常
言葉遣いのあれこれ
兄は、二十代で結婚した。それからしばらく家を離れて、現在、実家に戻ってきている。いろいろと複雑な問題を抱えていたが、所謂「でもどり」。男でも、でもどりというのかはさておき。
であるから、同居は確かに二十年ぶりぐらいになるのだろうか。
それにしてもだよ。
うちでは、通常の会話で当たり前の、関西弁と鹿児島弁と東北弁の織り交ざった複雑怪奇な言葉遣いに対して、この兄は、理解できていない!
幼少の砌、同じ言葉で同じ環境で育ったはずなのに!! なぜ! 今更!!! そこで笑う!?
「ちょっと、そこで座ると、『ひざぼん』になるから、着替えてきて」
「『ひざぼん』!?」
「正しくは、『ひざぼーん』」
「なんだ、その『ひざぼーん』って!?」
「ズボンの膝が伸びて、ボーンと出ること。『ひざぼーん』略して、『ひざぼん』。普通に言うよね?」
「いや、言わない」
いや! 言うよ!! おにーちゃんは、言わないかもしれないが、うちでは言うんだよ!! てか、家族でしょ!! 聞いたことぐらいあるでしょ! ひざぼん!! って!!!
・・・・・・面白がられました。ものすごく、面白がられました。これは、身内、限定ですか?(2014.12.10)