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海野ごはん
海野ごはん
novelistID. 29750
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不倫ホテル

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「逢いたかった・・」僕は紗枝子のこの行動を待っていた。ずっとずっと待っていた。命令的でもあるけれど、それがお姉さんと僕の関係かもしれない。

操られるように僕は紗枝子の行動に疑いを持たず従順になった。
ベッドの上で抱き合いながらキスを繰り返した。体を上に入れ替えたり下に入れ替えたりして、悶える様にキスをした。閉じていた目を開けると、赤く染まった部屋と目を閉じてうっとりしてる彼女の顔が視界に現れる。そして、またキスを確認するかのように目を閉じると瞼に夕陽の光が残り暗闇が赤く染まった。
夢中でキスをしている間にいつのまにか陽が沈んでいた。それでも、まだ部屋は赤く妖艶な色をしていた。
 
 紗枝子はシャワーを浴びようともせずに、僕の胸にキスをしたり首筋を噛んだりしてきた。
男を襲うように燃え上がるのが彼女の性癖だろうか。服をどんどん脱がし始める。
「紗枝さん・・カーテン閉めないと丸見えだよ・・」
笑いながら、いったん落ち着かせようとするが彼女は
「いいの、開けといて。私、それが好きなの」と言って、猛獣のように僕に噛み付いてきた。
僕も彼女の情熱に答えようと彼女にキスをしながら服を脱がせていく。
最上階だし見えることはないだろうけど、オープンすぎて開放感と羞恥心が交差する。
そして二人とも裸になると、鎖を解かれたライオンのように愛し合った。
ベッドがきしむ音以外は部屋にはなかった。


 すっかり陽が沈み、気がついた時には窓の外に夜景が広がっていた。
彼女は先ほどとは違う顔になっていた。
獣のような雰囲気はすっかりなくなり優しいお姉さんという顔をしていた。
「ねぇ~、優~、不倫しちゃったね・・・」
「・・・・」
「私も初めて不倫しちゃった・・」
「え~~初めて・・・そう見えなかったけど・・」僕は笑いながら本当に思ったことを言った。
「初めてだよ・・おかしかった?ヘンだった?」
「猛獣みたいだった・・」


作品名:不倫ホテル 作家名:海野ごはん