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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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moonlight(後編)

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 文章から、一目瞭然であった。
 その送り主が誰なのか。
 あの女子学生からの正直な――熱い想いが感じる。
 強引なところもあるけど、常に笑っていた女の子を。
 夢に向かって一緒に頑張ろうと言ってくれた大事な友人。
「……ネオちゃん……!」
 私、なんであんなひどいことを……。
 謝らないと……。
 行かなくちゃ!
 自然と実緒の足は、制服が置いてあるクローゼットの方へと動いた。
 送り主に、会うために!



「みんな、期待しているわよ!」
 今回のライブのオファーをもらった総合祭実行委員長、大山茜(おおやまあかね)がステージである講堂の舞台裏で、ネオと未知流を激励する。
「はい! 頑張ります!」
 ネオは気合いの入った声で返事をする。
 今日のネオたちは一味違う。ライブ用の服を着ているのだ。
 moment'sの服は、メンバーでお金を出して作った――胸に『Light』と白地で描かれた半袖 黒Tシャツ以外は、自由な服装をしている。
 ネオは腰の部分に、右足の膝まで届くくらいまでの赤いサッシュを巻き、紺色の三段フリルのミニスカートと合わせて黒のレギンスを穿き、そして頭に黒のリボンをつけた、トレードマークのポニーテール――プライドの高いリーダーを表現している。
「今、先生たちにインタビューしているハヤトの、いや、片平(かたひら)くんがみんなのことを呼ぶから、そのタイミングで登壇してね」
「了解です!」
 と未知流がグッ! とアカネに向かって親指を突き立てる。
 彼女は、ピンクのベルトを締めた、黒の短いプリーツ・スカート、黒のニーソックス、両手首には黒のシュシュ、そして腰まで届く漆黒のストレートパーマという、ワイルドな感じに仕上げている。制服を着てもそんな雰囲気があったが、さらに磨きをかけたみたいだ。
作品名:moonlight(後編) 作家名:永山あゆむ