漢字一文字の旅 二巻 第一章より
十四の五 【暑】
【暑】、「者」の上に「日」があり、日光が照り、「暑い」ということらしい。
それにしても、近年の夏は異常気象。とにかく暑い。
感覚的には「熱い」と言いたいが、この言い方は少し違うようだ。
要は、気温が高いことにはあくまでも【暑い】の字を使い、
気温以外のもの、例えばスープとか鉄、その温度が高いことを「熱い」という。
さて、日本の最高気温は何度だろうか?
2007年8月16日、埼玉県熊谷と岐阜県多治見で40.9度を記録した。
そして今年(2013年)、7月の初旬にもかかわらず猛暑日(1日の最高気温が35℃以上の日)が続く。
年初にNASAは発表した。2013年は過去最高に暑いと。
この調子で行けば、40.9度の記録を破りそうだ。
確かに地球温暖化の事実が確認できる。
明らかに過去データーを見れば、ここ30年の平均値に比べ、最近は2〜4度高温だ。
さらに年とともにより暑くなってきている。
実感としては、50年前、夏の気温は30度前後だった。それが今は35度以上になったのだから、地球の何かがおかしい。
日本の夏は、これから一体どうなって行くのだろうか?
暑さ寒さも彼岸まで
こんなことわざも遠い昔のものになってしまった。
それに代わって、猛暑酷暑は彼岸まで……になるかも。
作品名:漢字一文字の旅 二巻 第一章より 作家名:鮎風 遊