アイラブ桐生 51~53
アイラブ、桐生
(52)第4章 千両役者の夜(2)
チャリ舞について・・・
京舞いの世界は、優雅でなおかつ優美です。
それもそのはずで、京舞は初代・井上八千代が200年前に始めた
井上流の「舞」の世界です。
「都をどり」「祇園をどり」「京をどり」など、
いずれもが井上流による「京舞」です。
チャリ舞とは、お座敷で口伝えで伝わっていく
余興の舞いのことを指しています。
そのために、お師匠さんもそうしたお稽古も、
基本的には存在をしてません。
お座敷での裏芸ですから、
ほとんどが「下ネタ」と呼ばれるお座敷芸です。
かつての忠臣蔵の内蔵助が、
島原で遊興にふけった際によく登場したのが
これらの、少々お下品さを含んだ座敷遊びです。
大半が、下ネタ中心の替え唄や、
都々逸、さのさなどです。
作品名:アイラブ桐生 51~53 作家名:落合順平