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私は殺される!同人作家・沙織

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知識は人間を狂わせる!ドアを破壊され電車が急停車



 日曜日、深夜1時。沙織は自分のアパートの部屋で寝ようとした。そのとき大音響で不思議なメロディの音楽が流され、女性の声で演説が始まった。
「淫らな人たちよ。悔い改めなさい!堕落した文化から逃れなさい」

「たっく、うるさいわ。あの人たちは睡眠不要薬を飲んでいるから寝なくても大丈夫だけど、私は寝たいのに」
電話で警察に連絡した。パトカーが来て宣伝カーに乗っているスキンヘットの女性たちを捕まえた。「女性原理党」を支援する別の政治団体である。    
 1970年代にウーマンリブが社会問題になったが、この未来社会でも過激な女性団たがたくさん存在している。ひじょうに多くの知識があるため、爆発物が作れる。都内では頻繁に爆破テロが行われるようになった。

 日曜日の朝、休日に走る特別快速電車で友だちの家に行く。そのとき電車のドアから衝撃音が聞こえる。スキンヘットの身長180センチの肥満女性が電車のドアに何度も体当たりをする。その女性は電車の床に置いた大型スピーカーで外国の音楽を大音響で鳴らす。


 電車はドアの衝撃で異常を検知し停車した。車掌が異常を知らせた車両に向かい破壊されたドアを見て驚いた。
「なんなんだ!この電車のドアの窓ガラスは滅多なことでは割れない。ステンレスのドアに大きな傷がある」
車掌は鉄道会社の総合司令所に連絡した。

 それを見た沙織は恐怖を感じた。そしてそのスキンヘットの肥満女性は大型スピーカー電車の窓ガラスにぶつけた。窓ガラスが割れた。幸い乗客は少ない。

 そして怒鳴るような口調で言った。
「堕落した世の人たちよ。私たちは、この腐りきった文明社会に挑戦します。日本から文化革命を起こし、そして全世界同時革命を起こします」

 沙織は困惑した。待ち合わせ時間には間に合わない。スマートフォンで友だちに連絡しようとしたとき、鋭利な刃物を持ったスキンヘットの女性から、沙織の首筋に突きつけられた。
「この女性の命を助けたいなら、表現の自由を廃止しなさい」
沙織はテロリストに捕らわれた。沙織は恐怖で何も言えない。電車の窓から落ちた大型スピーカーから不思議なメロディが聞こえる。