私は殺される!同人作家・沙織
閉店間際の喫茶店
沙織と黒猫は、女の子よりもかわいい男子高校としばらく会話したいために、喫茶店に入った。
喫茶店の中には、いろんな国の人たちがいる。英語や中国語、ハングルなどの言葉が聞こえる。
白人女性の店員から注意された。
「あなたたち未成年だね。午後10時以降に外出は禁じられているでしょう。でも、今回は見逃すから」
女の子のような男子高校生は、白人女性から注意されて目が赤くなり泣きそうになった。
「ねえ、この子、泣き出したじゃないの」
「せっかく私が見逃すというのに。で、あなたは男子高校生でしょう。この辺の高校の制服ではないね。どこからきたの?」
沙織は、冷静に時間をかけて話し出した。
「ウェイトレスさん。ごめんなさい。えーと、混乱すると思うけど、私は20代の女性です。この子は男子高校生なの。この日本列島では服装で、性別を見分けるのが困難な社会になったの」
「そうだったの。あなたは男子高校生だと思ったわ。なぜ男子高校生の服装をしているの?」
「私、男子高校生の服装をしたかったから」
「日本人の価値感理解できません」
「そうね。民族性の違いかな。この日本列島では日本民族は少数派になったから。総理大臣も中国人とか韓国人、その他、北米の諸民族になって、日本民族は少数民族に落ち潰れたわ」
「で、ご注文は?あと1時間後にお店は閉店します」
沙織は女装した男子高校生に何を注文するか尋ねた。
「ぼくは、ホットのブラックコーヒーで」
「私はアイスココアで。沙織は?」
「私も同じでいいわ」
「かしこまりました。それでは、ごゆっくりしてください」
白人女性のウェイトレスは、スマートフォンに沙織たちの注文を録音した。沙織たちの声を録音して画面に注文したものが表示された。
「ねえ、君。かわいいワンピースを着ているね」
「ありがとう」
「髪の毛が黒くきれいだね」
黒猫は、女装した男子高校生にきれいな髪をみつめた。
「ねえ、君は、高校に通う時、制服は何を着るの?」
「うーん、その時の気分で、ミニスカートを履いたり、半ズボンを履いたりするよ」
少年は、毎日、女性ホルモン剤を大量に飲んでいるので、顔がその辺の女子高生以上に女の子らしかった。
「ねえ、最近の自衛隊は、北米系の人たちが増えたね。筋肉もりもりで身長が180センチ以上あるし」
「何だか怖そうな人たちばかり」
男子高校生は男性も、きれいになるべきだという文化を受け入れている。
自衛隊のほうが米国軍よりも訓練も楽だし、戦場に行かないですむし、なんたって給料が米国軍よりも高い。だから警察とか消防署は、ほとんどが外国人しかいない。
日本人男性は女性化している。女性以上におしゃれに専念している。
作品名:私は殺される!同人作家・沙織 作家名:ぽめ