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私は殺される!同人作家・沙織

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男子高校世のように半ズボンを履いて



 コンサートの帰り、温泉街のお店を見学した。たいていのお店は夜11時までやっている。でも、お店が開くのは遅い。午後2時にならないと、どこのお店は閉まっている。

沙織と黒猫は、この時しか男子高校生のような服装ができないと思って、小さな洋服屋に寄った。
アフリカ系の黒い肌の男性のお店に入った。

「いらっしゃい」
「男子高校生が履く半ズボンと青いシャツがありますか?大きさはMサイズで」
「ちょっと待ってください。在庫を確認します」

5分後、Mサイズの半ズボンと小さめの青いシャツを黒い肌の店員が持ってきた。
「これでよろしいですか?」
「はい」
「弟さんにプレゼントですか?」
沙織は少し考えた。本当は沙織が履きたいが、勇気出して言った。
「いえ。私が着るのです」
「それでは、奥に試着室があります。着てみてください」

沙織は、試着したが半ズボンの裾が太すぎた。沙織の太ももが細すぎる。
「これだとマイクロミニスカートと同じようにパンチラになるわ」
沙織はSサイズの半ズボンを試着した。
「こんどはお尻が大きすぎてきつい。入らない。Sサイズでもウエストが太い。男の子の身体って女性と全然違うのね」
沙織は、Mサイズのウエストが細い半ズボンを注文した。

沙織は青い半袖シャツを着て半ズボンを履いて温泉街を散策した。
そのとき女の子のような、かわいらしい男の子から声をかけられた。
「君って女の子みたいだ。僕の好みだ」
「ごめんなさい。私、女性です。でも君は、かわいいわ。私の好みのタイプ。君は何歳?」
「まだ17歳だけど」

女装した少年は、空色のミニのワンピースを履いている。サンダルを履いている。長い髪の毛である。
「君は高校生?」
「そうだけど」
「でも、女性原理党の女の人に文句言われない?」
「こんな山奥まで、女性原理党は入ってこないよ。最近は元イエメン領(アラビア半島の南側)だったところに、数百万人もの日本人女性が、永住するようになったから、日本列島内の女性原理党員と、その支持者が減っているから」
「ねえ君。私たちと一緒に、お茶を飲まない。私がおごるから」

肩まで伸びた長い髪の少年は、どうみても人畜無害にしか思えない。
私たちは喫茶店に向かった。

沙織は初めて男子高校生の服装をした。太ももに心地良い風を感じた。