スペースコロニーの謎の殺人鬼
電脳で見る金星とは
スペースコロニーは金星の重力を利用して火星へと向かう。その時、ぐらっと震動した。エミリーは個室に閉じ込められたが、また何人かの人が、鋭利な刃物で切りつけられた。幸い死者はいなかった。
姿なき殺人鬼が、コロニーに存在する。
個室でエミリーは目をつぶり、電脳化した脳で金星を見た。人間の目よりもきめ細かい超高解度のテレビカメラからとらえた金星の画像がエミリーの脳に送られる。とても美しい景色である。
文字通り金星は、黄金色に輝く惑星であるが、その下には100気圧以上の大気圧と500度を超える灼熱地獄がある。とても生命が棲める惑星ではない。
作品名:スペースコロニーの謎の殺人鬼 作家名:ぽめ