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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「哀の川」 第二十九話

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麻子は直樹に抱きつた。みんなが見ている前で、ビックリしたが、由佳は麻子の気持ちが自分と同じであると知った。嬉しさのあまり、純一に抱きついた。祖父と祖母は嫌な顔をするのではなく、微笑ましい姿に、子供と孫の有り難さを噛み締めていた。

「ねえ、父さん、杏ちゃんに今日のこと電話しても構わない?なんだか言っておきたいと思って」
「そうか、そうだったね。本当なら来て欲しかったからね。父さんが掛けるよ、純一に代わってあげるから」
そう言って、携帯から電話をした。

「はい、杏子です・・・直樹?どうしたの、珍しいね。お店だから用件簡単に済ませてね」
「うん、今父ちゃんと母ちゃんたちと六甲ホテルにいるんだよ。純一と由佳さんも一緒に。声を聞かせてあげてよ、母ちゃんに」
「うん、代わって・・・元気?いけなくてごめんね・・・うん、父も元気にしてる?・・・そう、良かった。少ししたら新築祝いもって行くから、待っててね・・・ええ?純一が・・・ええ、お願い」
純一と電話を変わった。