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マナビノ箱

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家に帰って、なおきくんが、お母さんが買ってくれたスナック菓子を食べ始めた頃。
「なおき、そういえば新しく来たお友だちとは仲良くなれた?」
「べつに友だちじゃないよ。いつもほかの子としゃべってるし」
「そう。でもお父さんのお仕事で学校変わるのって大変ね」
「たいへん?お母さん、なんでたいへんなの?」
お母さんは、なおきくんがお菓子を食べている椅子の傍に来て話し始めた。
「なおきは、お父さんが、ここに居るから学校もお友だちも変わらなくていいでしょ。でも、その子は、家族みんなでお引越ししないといけないの。だから引越しするたびに学校もお友だちも変わっちゃうの」
「あたりまえじゃん」
「そうね。あったりまえじゃんだね。でも、お父さんの弟のタカ叔父さんのように『たんしんふにん』といって叔母さんといとこのまーくんだけで住んで、叔父さんだけお仕事の場所に住むこともあるけど、きっとまーくんは寂しいと思うよ」
「でも、けんじくん、いつもわらってるよ。さみしくなんてないさ」
「そうかな・・・」
お母さんは、なおきくんの頭を撫でるとまたキッチンへ入って行った。
なおきくんには、よくわからなかった。

作品名:マナビノ箱 作家名:甜茶