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山本 かの子(偽名)
山本 かの子(偽名)
novelistID. 34002
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バツイチの娘。~未成年のあたし~

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【バツイチの母】に対する小さな反抗期。

部活の先輩が受験生という時期になり、部活を引退するきっかけを機に
あたしは男に逃げるようになった。
男といることで新たな居場所を見つけたの。

同級生の彼。
彼は野球部で部活が終わると一緒に下校して、
近くの公園で母の帰宅時間まで一緒に過ごした。
この頃から、居場所を探していたのかもしれない。
そして現実から逃げる癖を身につけてしまった。

彼しか見えていなかった。
彼がいれば友だちなんかいらない。
だが、付き合えば付き合うほど彼に対して束縛というものが、
あたしの胸を苦しめた。
彼に対してあたしの中のお父さん像を求めてしまうところがあった。
それは、今も変わらない。
『どうしてどうしてどうして』
『あたしだけをみてくれないの』
彼に対する感情は、空回りすることが多くて...

ついに彼はあたしを振った。


人生初めての大失恋。といっても過言ではないくらい、
あたしにとって大きな存在を失った。

気がつけば、頼れる友だちもいなかった。
というよりあたしは、元々友だちに頼ることが好きではない。
自分の弱みを見せたくない。という見栄っぱりなところがある。

【バツイチの母】に対しても、弱い自分を見せたくなかった。
本当はつらくて、泣きたくて、
朝起きるたびに
『あゞ、別れたんだっけ』
と悲観的な感情で朝がはじまる。

学校には行きたくなかった。
過去の人には新しい彼女がいて、露骨に避けられているいや、
あたしが避けているようにしてしまったから、
行きにくさを感じてしまった。

下校中、過去の人と彼女が一緒にいるところを目撃してから、
ますます避けるように、
学校生活を送るようになった。


そして【バツイチの母】にも転機が訪れた。
『お母さん、つらかったよね?ごめんね』