バツイチの娘。~未成年のあたし~
クラブ活動に専念する、いい子ちゃん。
学校でのあたし。家庭内でのあたし。
あたしの中にあたしはたくさん居た。
限界が来てしまったのだろう。
今でも謎だが【バツイチの母】に向かって
『ポテチ、買ってこーーーーーい!!!!』と
泣きじゃくりながら発狂した。
そのあとのことは覚えていない。
【バツイチの母】には今でも云われる。
あのときから『異常だったのかもね』と。
小3になったらクラス替え。
新しい友だちができた。
同時にスポーツクラブへ入った。
クラブの上級生が輝いてみえた。
『あたしも小6になったらあんなふうになるのかな』
はたまた妄想していた。
夏はソフトボール部で冬はバスケ部。
1個上の先輩にかわいがられた。
小1~2までネクラだったあたしは、
これを機に『笑いのキャラ』を確立していったの。
そうすることで、自分を守ってきたのかもしれない。
カギっ子のあたしは、
クラブで仲良くなった子が家に遊びにくるようになった。
友だちからしてみれば、
家族がいない空間で、好き勝手やれる場所にしかすぎなかったのだろう。
かなり相手の気持ちを勝手に読み取ってしまうようになっていた。
嫌われないように接していたつもりだったが...
気に食わないことがあったのだろうか。
小6の冬。陰湿なイジメの対象になった。
この頃【バツイチの母】は転職し、風前のステータスを送っていた。
そのため、あたしには干渉しなくなった。
『お母さん、今日も仕事遅いんだなーでも一人でいるのが楽だし
お風呂入って寝よう』
作品名:バツイチの娘。~未成年のあたし~ 作家名:山本 かの子(偽名)