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山本 かの子(偽名)
山本 かの子(偽名)
novelistID. 34002
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バツイチの娘。~未成年のあたし~

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給料日は必ず【バツイチの母】がやってくる。

新しいアパートになってから【バツイチの母】が来る機会が多くなった。
同時にあたしはアルバイトを辞めて、新しいアルバイトに変わった。
アルバイトを辞めた理由はAが、引っ越してしまったことで『つまらない』という理由。
新しいアルバイトは『稼がなきゃ』と思いアパレルのアルバイト。
だが、アパレルの仕事がまったくもって向いていなかった。
なぜなら客が来ないから。そして、靴屋だったんだけれど、ただでさえ整理整頓が苦手なあたしが靴の整頓ができるわけがない。『長くは続かないなー』と初めて働いて思った。案の定、長くは続かなかった。
【バツイチの母】と【君】は顔合わせをしていて、よく【バツイチの母】の手料理を3人で食べた。
呑み屋に行ったこともある。田舎なので車で行かないと呑み屋さえ行けない。
もちろんあたしが運転手。それでも【君】が【バツイチの母】と話す姿が嬉しかった。仲良くする姿がなんだか微笑ましかった。
【バツイチの母】は日曜の夕方帰って行く。
あたしがアルバイトに行っている間に【バツイチの母】は掃除やら手料理やら身の回りのことをしてくれていた。
アルバイトから帰宅すると『温めて食べてね。また来るねー』と
【バツイチの母】の置き手紙が必ずあった。
泣いて食べたことが多かった。『ありがとう...お母さん』
『ごめんね、迷惑ばかりかけて。頑張って介護福祉士になるよ』