怪我猫看病記 ロッキーのこと
視力の回復はかなり絶望的だが、見た目を少しでも回復させてやりたいので、がんばって点眼を続ける。内服薬は今回もらったのを飲みきったら、もういいでしょうとのこと。
年内、もう一回点眼薬をもらいに行って、当面の治療は終了となるだろう。
あごのワイヤーを外すことについては、もう少し様子見ということになった。
何度も麻酔をかけるのも大きなリスクなのだ。
12月25日
クリスマスなんて、ロッキーには関係ない。
無理やり押さえつけられて、眼に入れられる薬が嫌で、暴れる暴れる。終いには、フードつきのシステムトイレに入り、座り込みをする。
連れて行こうかとも思ったが、私だけで年内最後の薬をもらいに行ってくる。
トイレ座り込みの話をしたら、ドクターも笑っていた。結構、そういう子はいるのだそうだ。
うちはこれから年末に向け、家業が怒涛の忙しさになるので、あまりかまってやれなくなる。幸い、ドライフードのふやかしたのを良く食べてくれるようになったし、骨折は別として、全身状態はほぼ良いようだ。
骨盤が折れていても逃げ回ることもできるし、あごの骨折れてるなんて信じられないくらい、噛み付く力も強くて、私の手にざっくり穴が開くほどだ。
おかげで、作業用の革の手袋して世話に当たらざるを得ない。
早く慣れてくれると良いのだが・・・。
作品名:怪我猫看病記 ロッキーのこと 作家名:白久 華也