男の決意、そして … その結果
絵を描く事を趣味にして来た大輔。
亜伊火とは、その趣味の絵画教室で出逢った。
そして、もう二年の歳月が流れた。
亜伊火は、まるで猛獣が獲物をハンティングするような処方で、絵を完成させて行く。
大輔は、正直言って、亜伊火の事を不思議で面白い女性だと思っている。
何故なら、そんな亜伊火に何か野生の香りが感じられるからだ。
それは多分、
自由奔放で言いたい放題、そして攻撃的な性格から来ているのだろう。
一方大輔は、どちらかと言うと、何事にも一拍置いてから行動するタイプ。
しかし二人は、陰と陽が組み合わされたように気が合った。
だが、決して恋人同士ではなかった。
もちろん、男と女の深い関係はない。
腕を組んで歩く程度の軽い仲だ。
ただ、友人としては、
お互いに言いたい放題で気が張らず、面白い。
二人でいると、あっと言う間に時間が過ぎ去って行くのだった。
作品名:男の決意、そして … その結果 作家名:鮎風 遊