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次の日、春馬はわずかな望みにかけてまた平原を訪れた。
ひょっとしたらまた美帆がいるかもしれない、そんな淡い希望を抱いて。
……でもそんなことはなかった。
いくら平原を探しても美帆の姿はなかった。
それでもまだ春馬は諦めきれずにあの木の根元に座って待った。
ここで待っていれば、いずれ美帆は来てくれるかもしれない。
……それでも結局、夜になっても美帆は現れなかった。
月の明かりを背に受けながら、春馬は独り寂しく、とぼとぼと家に帰えることになってしまったのである。