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郷田三郎(G3)
郷田三郎(G3)
novelistID. 29622
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ドラえもんの机

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 一瞬、激痛が伸夫を襲ったが、ドラえもんは中枢神経に潜り込んだのか、全身が麻痺して動かなくなった伸夫の中で次々と伸夫の生体組織と融合していった。

 そして数分後。
 伸夫は何事も無かった様に立ち上がると、人間とは思えぬスピードで家を飛び出して行き何処かへ消えて行った。

 翌日から世界は変わった。
 世界は伸夫を中心に廻り始めたのだ。
 西賀など足下にも及ばない運動神経。
 学校一秀才の高杉くんも平伏す程の秀才ぶり。
 楽器を弾けばプロも顔負けの正確さ。
 絵を描かせればドラクロワもたじろぐ繊細さで皆を魅了した。

 お金にモノを言わせていつも皆の中心にいる曽根のまわりからも伸夫の方へ人が流れて行った。

 そして伸夫はミナギル自信からか、その顔つきまでが魅惑の笑顔でしずこちゃんをはじめ学校中の女子の視線を一人占めにしたのだ。

 それもそのはず。
 伸夫の身体の中で融合したモデル:BCT-2021PT=ドラえもんが絶妙なバランスで体中の筋肉を制御し、神経伝達を飛躍的に高め、超AIは自己の計算能力とともに、伸夫の脳を刺激してその能力を極限まで高めているのだ。

 小学生の今でさえこの能力。
 今に日本は、いや世界は伸夫のチカラの下にひれ伏す様になるに違いないのだ……。


 そんな日の夕方、会社帰りのパパと買い物帰りのママが駅前で偶然会って一緒に帰ってくると……。
作品名:ドラえもんの机 作家名:郷田三郎(G3)