もう一人の私 (Another me.)
高見沢が今朝何気なく見た広告。
そこには、こんなことが書かれてあった。
サラリ-マンの皆さんへ
吉報です!
貴方は、不毛のメール処理に・・・・・・
人生の1/3を使っていませんか?
もううんざり! ですよね。
そんな貴方が、メール処理から解放される時が来ました。
新ソフト『Another me』(アナザー・ミー: もう一人の私)
これをマイパソにインストールしてみませんか。
もう一人の私が、メールの発信/返信/転送/ファイル/消去等のすべてを代行してくれますよ。
貴方は、もっと貴方らしい価値ある時間を取り戻すことができます。
仕事は余裕でスイスイ。
そして、なんと言っても忘れてしまっていた遊びが、貴方に戻ってきます。
デートに旅行にゴルフ、それに不倫に費やす時間まで・・・・・・等々、盛りだくさんに。
より自由を謳歌できる人生を約束します。
『Another me』で、自由奔放の時の創造です。
今すぐキママテック社の新ソフト
『Another me』を、是非お買い上げ下さい!
高見沢はこんな広告を思い出した。
「もう一人の私って、なんとスバラシイ!」
そう絶叫して、決心をするのだ。
「よーし、アナザー・ミーのソフト、俺のパソコンに放り込んでみるか!」と。
作品名:もう一人の私 (Another me.) 作家名:鮎風 遊