顔 下巻
どうなるんだよ?、いったい?
「恐ろしくて、口にも出せんよ。」
二之宮のブオトコ面のアイツは、二之宮の顔をしたオレにオドケて云った。
「最後に云っておくがな、おまえが迷わせた魂たちが、狙っているぞ。」
アイツは元の顔に戻り、背を向けた。
「四六時中な。」
奇怪な笑い声をあげると・・アイツはドアから出て行った。
オレのさ。体は、一気に重力を感じて・・元に戻った。
タバコの煙と臭いが残った。
オレはさ。ただただ焦っていた。
次の瞬間、ドアをノックされたとき、思わず布団に隠れた。
キーをこじ開けられ、ドアが開くと。
入ってきた清掃員が私を見て驚いた。
「あれ?いま、チェックアウトされましたよね?」
オレはさ。気が動転しながら、深夜の西成に放り出された。