顔 下巻
共存共栄って、おまえらとか?
「なんだよ、そんなところから話さなきゃならんのか?
面倒臭いな。ま、これも仕事だ。
我々もお前らも八百萬の神々によって作り賜れたものだ。
そしてこの世は、これらすべてのものによって分割統治されている、わかるな?」
しらねえよ。
「要するに、おまえらと我々の世界の境界の話だ、面倒臭いやつだ。
例えば、大禍時と丑三つ時の間は、ヒトは外にいちゃいかん、とか」
コンビニは24 時間営業だ。
アイツは怒り出した。
「いちいちが、そうなのだ。ヒトは我々との境目を踏みにじってきた。
だが寛大なわれらは見守ってきたが、お前は著しく踏み外した。
一番重要な部分を。」