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神待ち少女

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「おはよーナナ!」
 相変わらず後ろから胸を触ってきた。今日は私も仕返してやった。
「バッグ結構入ってるね」
「昨日家帰ってからすぐしたよ。親父には秘密にしてるから、泊まるのは親父が家に帰ってこないときだけだけど」
「それ本当に大丈夫なの?」
「大丈夫だってば。ママには言ってある。ママはとっても優しいの。だから、大丈夫」
 ママと親父、呼称が違うのは、柊の中での扱いの違いからきているようだ。
「それならよかった。本当にありがとう」
 柊のほうをちゃんと見て言った。
「困ったときはお互い様。楽しみにしてるからね。借りを作ったなんて思わないでよ」
「うん、私も!」
 本当に柊が友達でよかった。きっと、これから先もこのことを何回も口にすることになるだろうね。そんな気がする。
「今日は部活があるから、遅くなるよ」
「じゃあ私、図書室とかで時間潰してるよ。時間になったら、下駄箱で待ち合わせね」
「よし、決定」
 2人はハイタッチした。
「んじゃ!」
「またね」
 教室の前で別れた。これだと、放課後が待ち遠しい。それより、柊が部活を終えるまで暇だ。どうしよう、考えておくか。

作品名:神待ち少女 作家名:ちゅん