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【完結】紅ノ姫君-アカノヒメギミ-

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 五条さんは、僕と彼女は違うと言った。似ていると言ってもそれは、猫とライオンが似ているというレベルの話で、猫とライオンでは全く違うと、そう言った。
 成る程、確かに猫とライオンという例えは非常に解りやすかった。まさしく、猫とライオンのように、僕らの力関係には差がある。骨まで握りつぶす程の彼女の握力と、
「僕は死にたくない、でも。五月、君にも死んで欲しくない。」

 見ただけで人を殺せる僕の認色の魔眼とでは、どちらの方がライオンだと言えるのか。