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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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L K 「SOSの子守唄」

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 私たちは、急ピッチで出航準備を整えた。太陽系からの指示を問い合わせてる暇はない。彼らは私に助けを求めて来たのだから、迷ってる場合じゃないわ。
 でも、私が出発すれば、戻って来られるのは、6年も先。それまでケイにこの星の開拓を任さなくてはならない。もちろん彼ならできる。でも、インフィニチウムの採掘も見通しが立っていないし、リンゴの木だってまだ植え替えていない。この星を開拓し始めたのは私だから、途中で置いて行くのは気が進まない。

 ・・・いいえ、本当はケイを置いて行かないといけないのが、辛いのかも・・・


 2年5ヶ月後、私は人工睡眠から目覚めた。

 また耳鳴りがする。
 体が冷えているわけではないのに、暫くは足を思い通りに動かせない。

 いつものとおり。でも今回は、慣れるまでゆっくりしている暇なんかないわ。あと数日で、目的の船に合流できるはず。
 私は、タックの様子を確認したけど、まだ起こさないで、水とパンを握って、コクピットに急いだ。居住スペースの遠心回転モジュールから出ると、体がふわりと浮き上がる。エネルギー節約のため、人工重力は切れている。言うことを聞かない体を、あちこちにぶつけながら、ようやく操縦席に座ることが出来た。
 前方のエネルギー反応をスキャンしてみると、はっきりとエタニチウムの反応が出た。しかし、それは船体から流出してしまったようで、広い範囲に散らばってしまっていた。そこのどこかに難破船があるはず。