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荏田みつぎ
荏田みつぎ
novelistID. 48090
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それから(それからの続きの続きの続き)

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それで、わしと専務は、調査結果を見て、あんたは、条件さえ整えば、この地に居るじゃろうと、結論を出した。つまり、これまでのあんたは、どこかチグハグで、其処に留まる事が出来んかったけん、風来坊の様な生活をしとったと・・、まあ、一応、わしらの意見は合うたが、岩盤掘削の工事が終わるまで、もうちょっと眺める事にしようやと・・
そして、工事も終わりに近づいたけん、わしが、現場へ行って見ると、あんた、もうABさんの古株従業員にまで、ああせいこうせい(あの様にして下さい、この様にして下さい)と指示を出しとる。そして、みんな、あんたの指示に文句を言わずに従うとる・・
それで、わしの気持ちは、固まった。ABさんに頭を下げてでも、あんたが欲しいと思うた・・。」
「・・・」
「まあ、うちで働いて、Cに着いて、色々教えて貰うて、同時に、いずれは、増えた若い従業員のリーダーとして頑張ってみる気が有ったら、来て欲しいんじゃけど・・
虫のええ話ばっかりして、済まん事じゃったが・・、このまま、ABさんで働くか?」
「・・いや、この話を聞いてからは、どちらにしても、AB建設で仕事を続ける気は有りません。」
「・・じゃあ、うちへ来るか?」
「・・ABへの仕事の発注は、続けて頂けますか?」
「勿論じゃ・・。言うまでもない。」
「・・じゃあ、・・お世話になります。ただし、新入社員として、一から遣らせて頂く というのが条件ですが・・」
「・・分かった。」

俺は、早速、AB建設を辞め、〇〇に勤める前に、暫くの休養を決め込んだ。
なんだか、すぐ働く気になれなかったからだけど、それが、何故だったのかは、未だに分からない。