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白久 華也
白久 華也
novelistID. 32235
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SS珍事件

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免許持ってます?


 自分の車の給油口が車体のどこについているか、把握できていないお客様は、案外多い。だから、ガソリンスタンドに入ってきて、どこに駐車すればよいか分からないということはいくらでもありうるのだが。

 20代くらいのヤンキー風なお姉さんが来店。
 いくらなんでも、そこに止めたって給油できないでしょう、というところに横付けした。道案内かな?と思ったが、レギュラー10リットルの注文だった。
「お客様、ここでは届きませんので」
と、移動を促した。
 こちらの誘導を素直に聞いて、その通りにやってくれれば、運転の上手い下手は関係なく、大抵のお客様はそれで正しい位置に移動できる。だが、このお客様は、前進で右にハンドルをきって~、といえば、まったく反対の動きをしたり、それはもう、大変だった。
「大変でしたら、運転代わりましょうか?」
「自分でやるわよっ! 免許持ってるんだから」
 おねーさん、声が震え、こめかみは青筋が立ち、ぴくぴくしている。
 こわ~~。
 四苦八苦した挙句、かなりずれているが、何とか給油ノズルが届く位置に収まった。この時点で、こちらもお客様も、イライラマックスだったとは思う。

「給油口を開けていただけますか?」

「きゅーゆこーって何!?」

 
 絶句・・・・
 どう見ても日本人だ。
 前後右左の指示も通じず。
 車運転するような人が、普通、給油口というコトバ、知らないか? 

「ガソリン入れるところです」

「そんなの、しらないわよっ!」

・・・知らないって、・・・あなた・・・

心底、関わりたくない人種だと思いつつ、
「ちょっと、失礼します」
と、ドアを開け、給油口のレバーを引いた。

 給油を終え、会計をし、速やかなお帰りを願ったが、洗車の値段を発見し、御所望。
 嫌な予感がしていたのだ。
 実は、うちでは、洗車機への入庫はお客様にお願いしている。
 
 
 また、四苦八苦したのは、言うまでもない。
 
 一日分働いた気になった。


作品名:SS珍事件 作家名:白久 華也