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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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星よりも儚い 神末家綺談1

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「でかけるなら、アイス買ってきてねー」
「自分でいけよ」

暑いからって何でもひとに頼むな、と伊吹は瑞を睨み返す。

「じゃー朋尋。百円あげるから俺にガリガリくんを」
「瑞さん自分でいきなよ。俺と伊吹、今から遊ぶんだ」

はいはい、と唇をとがらせて瑞は屋敷に消えた。

「瑞さんってさあ、何者なの。ずーっと伊吹の家にいるけど」
「・・・知らないよ」
「ニートの兄ちゃん?」
「まさか。俺、兄弟いないし」
「瑞と伊吹はぜんぜん似てないしな」

瑞は家族なのだろうか。瑞が一体どんな存在なのか、伊吹は正確には知らない。伊吹がものごころついたときからこの神社におり、寝食をともにしている。だから家族なのだろうと思うのだが、穂積は彼を友人だという。
派手な髪色、軽薄な態度。年をとらないのかそれとも気のせいか、昔から今の姿のままだ。穂積とは親子ほども年が離れていそうだが、友人という言葉は果たして適切なのだろうか。伊吹にはわからない。

(・・・わかるのは、)

わかるのは、二人が信頼しあっているということだけ。

「よし伊吹、明日から夏休みの今夜、決行だぞ」
「うん」
「いいか、十二時になったら・・・」

伊吹の意識は夏の計画に移っていく。
夏休みの始まり。心が躍るような高揚感。それをさらに盛り上げる今夜の計画は、夏を待って決行する、伊吹の小さな冒険だった。