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ihatov88の徒然日記

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71外国語モード 6/22


 
 久し振りの更新です。というのもワタクシ会社の命令で遠いところへ飛ばされちゃったんです。
 出勤そうそう呼び出されて辞令書一枚、たったの一枚。
「結果が出るまでよろしくな」
 ホンマかいな。しかも準備期間3日。結果が出るまでってビザとかどうすんの?

 簡単に言ったら日本語のないところです。それも先方さん、英語が母語ではないと来たからこりゃ大変。しかし双方で意志疎通できる共通言語が英語しかないから結局英語でモノを考えんとアカンのです。

 ワタクシ、自慢でも何でもないのですが英語で意思の疎通はできます。というのも大学の専攻が言語でしたから人よりもそれ相応の勉強と訓練をしてきたからです(本作の第7話見てね)。
 コトバってのは人が作ったものですから理解出来ないってことはないはずだと思うのが持論でございます。

 でもそれは以前の話、現在は外国語でモノを考える時間は減っております。先方さんは英語が苦手と聞いていたのに、

    しゃべりまくるんですよ!
    しかも文法単語お構い無し

そこでワタクシ、昔の記憶が蘇ったのです。そういやそうでした。上手下手じゃないんです、会話ではいかに喋るかなんですよ。
 年とともに理解の速度が遅くなっているのは如実に感じるのです。若かりし頃は現地にいるとすぐに現地語モードに変わって頭の中から母語(日本語)がスーっと消えていくんですけどコレがすぐに変わらない。頭の中に母語が残って話すのに一瞬の遅れ(つまり翻訳ね)が出来るんです。三人以上の会話ではこの一瞬が致命的で、話す前に他の誰かがしゃべるので、
「さっきから考えてるようですが何か言うことは?」
なんたる屈辱、分かってるねん。聞いて理解はしてるのに喋られへんのよ、言いたいこともあるのに。
 というわけで予定の日数があっさり過ぎてしまいました。
 
 時価とともに外国語モードに変わっていったワタクシ、何とかこちらの説明も通り書類にまとめます。しかし、これを文章にしたら現地の皆さん、何を書いてるのかわかりにくいんですよ。使ってる単語でだいたい理解できるんですが、だいたいなんです。外国人は生活ツールで勉強するから書き言葉はあまり勉強しないんですよね、そんなんせんでも話せるんですから口頭でエエやんかってのノリです。。おいおい、それじゃあ言った言わないになるから揉めるんやんか。
 しかしこれは仕事の書類。これでワタクシが補填できないくらいのゼニと信用が動くのですから自ずと慎重になります。
「日本人はおとなしいデスねえ」
 ちゃうで、それ違う。キミらが適当なんやんか。教育のされ方で同じ言語で話してもこんなに違うんやね。
 日本の英語教育を否定はしません(メリットはあります)が、この方法で英語は理解できますが「話せる」ようになるんは………………,難しいんやろなあ。日頃から外国語でモノを考える環境がないとやっぱり話せないです。

 ほんで最近帰国したんですが一定の成果を修めて上司に報告。
「なんや、予定より日数かかったやんか」
「はぁ、スンマセン……」
 頭が外国語モードに変わるのが遅かったと言わず、先方とのコトバと文化の壁があったためですと言ったのは言うまでもありません。嘘も方便です。

作品名:ihatov88の徒然日記 作家名:八馬八朔