小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

ihatov88の徒然日記

INDEX|144ページ/164ページ|

次のページ前のページ
 

21 じゃんけん 6.25



 物事を公平に決めるとき、何で決めますか?

 という問いかけの答えのひとつとして「じゃんけん」があると思います。日本人ならおそらく皆さんご存じでしょう。給食の余ったプリンを争って、はたまたスポーツで先攻後攻を決めるときにもじゃんけんをしたと思います。そういやあるアイドルグループもじゃんけんしてましたね――。

 ワタクシも無学で最近まで知らなかったのですが、じゃんけんってメイド・イン・ジャパンなのだそうです。ほぉ、知らなんだ。
 ここでおさらい、じゃんけんはご存じの通りグーチョキパー、石、ハサミ、紙の三つを表しています。石はハサミで切れませんが紙に包まれます。紙は石を包んでしまいますがハサミで切られます。ハサミは紙を切ることができますが石は切れません。三つの事象が並立して、互いに得手不得手がある状態のことを「三すくみ」と言います。
 手っ取り早く勝負を決める手段としてちょうどいいのです。くじ引きだったらくじが必要ですし、欧米風にコイントスといってもコイン、いります。じゃんけんなら手があればできます。つまり、道具もいらないですね。

   * * *

 そこで――です。じゃんけんをするときの掛け声です。これをご覧の皆様はどう声を掛けますか?
 筆者は関西の出身ですので、

   「じゃんけん、ホイ。あいこで、ホイ」

とかけます。これが関西ローカルだと知ったのもごく最近でございまして、主流は

   「じゃんけん、ポン。あいこで、ショ」

らしいのです。
 それを証明するものの一つが、日曜日の夕方になるとテレビに出ている東京都世田谷区在住のマダム。このマダムはお魚くわえたどら猫を裸足で追っかけたり、弟の耳を引っ張ったりするあのマダムです。彼女は最後にじゃんけんをします。この時の掛け声が

   「じゃんけん、ポン」

なのです。関西じゃ違和感、あります。まあ、どっちゃでもエエ話なんですけどね。どっちゃでもエエ話ついでにもうひとつ。
 最後にじゃんけんするようになる前は、清楚で可憐なマダムはお菓子を放り上げてパクっとして、

    んがぐぐ……

と言ってましたよね。これが何と言っていたのか当時は話題になりました。答えはありません。誰かこの答えがわかる人教えて!

 ……、そういやこのサイトの名物「聞こえないradio」でも以前話題になってましたね。

 ごめんなさい、いつものようにまた脱線してしまいました。

   * * *

 じゃんけんについてもうひとつ。皆さん、

   田舎チョキ

って言葉をご存知でしょうか?田舎チョキですよ、田舎チーでも結構ですが。現在のじゃんけんはチョキといえば人差し指と中指で「ハサミ」を作ると思います。田舎チョキというのは、親指と人差し指とで「ハサミ」を作るチョキです。
 両手でチョキを出せば、あの黄色いスーツを来た芸人さんの決まりギャグになりますよね。そうです、その指で「チョキ」です。
 ワタクシの回りではこれを言えばおそらく多くの人が納得するようなので、単語として認識されているようです、田舎チョキ。実際にどこの田舎出身の人が使うのかはわかりません。ただ、自分の経験で言いますと、子供の頃は度々見かけたのが最近見かけなくなったので、やっぱり「古い=田舎」と呼ばれるのだろうと思います。

 そこで、です。田舎チョキが主流の地域が、あったのです。

 どこかと言いますと、そこは海を越えた隣国、韓国です。今から少し前になりますが、韓国で目撃したのですよ、田舎チョキ。
 
   * * *

 韓国でもじゃんけんがあります。占領下の時に日本から伝わったのが有力な説だそうです。掛け声は現地語でカウィ(ハサミ)、パウィ(岩)、ボ(布、当時は紙はあまり普及してなかったそうです)を「じゃんけんホイ」のリズムで出します。
 前世紀に韓国へ潜伏していた頃(第17話見てね)、郊外の地下鉄で高校生がビスケットをわけ合うのにじゃんけんしてたのです。その時に見たんです。田舎チョキを。
 それから最近日本にお住まいの韓国人とじゃんけんしたら出たのです、田舎チョキ。どうやらその方の話を聞いても田舎チョキは主流だそうです。へぇ――。
 
作品名:ihatov88の徒然日記 作家名:八馬八朔