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ラストサンタクロース


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 星降るクリスマスの夜。サンタクロースは世界中の子供たちへのプレゼントを配り終えようとしていました。ソリにいっぱい積まれていた贈り物も、最後の1つになっております。サンタクロースはトナカイの引くソリに乗り、最後の子供の待つ国に向って颯爽と夜空を駆けていました。
 サンタはプレゼントを強く願う子供の心に惹かれ、導かれるのです。


 サンタクロースは最後の子供の家の上空に到着すると、ユックリと降りて行きました。すると、その家の前では願いをもつ男の子がずっとサンタを待っていたのです。サンタクロースは言いました。

__待たせてすまなかったね ☆:.`‥.
  君はどんな贈り物が望みなのかな? ☆.‥`
   と言いたいところなんだけど、もうプレゼントが一つしかないからね
   このプレゼントを受けとってくれるかな ☆:.`‥.

「ぼくはプレゼントはいらないよ サンタさん

__プレゼントはいらないのかい?☆:.,
 サンタのおじさんに会いたくはなかったのかな?

「ずーと待ってたんだ
     ずーーーと
  お願いがあるんだ

__どんな願いだろう 聞かせてもらえるかい ☆:‥¨

「サンタさんに貰ってほしい
       もって帰って欲しいんモノがあるんだけど、、

__ほー、これはたまげた ☆:.‥
    そんな子は初めてだよ♪
        優しい子だねー♪ ☆.‥.
    さて
       サンタさんへのプレゼントは一体なんだろうか?

「家の中にはないんだぁ

__そうなのかい じぁ どこにあるんだろうねぇ? ☆.‥.’

「近くの草むらに隠してあるんだ

__ほう ではその場所に案内してくれるのかい♪

「 うん いいよ きて


男の子はサンタクロースを、なにもない草むらに連れていきました。


__それはどこに隠してあるんだろう? ☆:‥.
     なんにも見当たらないようだけどねぇ♪

「地面に埋めてあるんだー

__土の中に隠しているのかい?
     埋めた場所はどこだろうか? ☆.‥.’

「それが わからないから困ってるんだよぉ

__目印になりそうな物とかはなさそーだねー ☆.‥¨

「そう 目印がないんだー

__そっかー ☆‥.
 じぁ それを見つけたらサンタさんにプレゼントしてくれるんだね? ☆¨.

「うん サンタさんに持って帰ってほしんだ♪


そうしてサンタは男の子の指示するあたりの土を素手で掘りはじめてみました。


  2つほど穴を掘っても見つからず
  何か箱のような手ごたえは、3つ目の穴を掘っている時でした
  サンタは得意気に__見つけたぞう♪
                  と嬉しそうに少年に伝えました

「ほんと! それをサンタさんに持って帰って欲しいんだ!

__どれどれ この箱の中にナニが入っているのかな ☆:.‥.
              とても 楽しみだよ♪ ☆.‥’

 サンタはガンバル というポーズをしてみせてから
 箱のようなものを
 急いで掘り起こそうとした
             とたん
             箱の中からの衝撃とともに

             サンタの両腕は吹き飛びました。


男の子は
どこかの兵士が埋めていった地雷を持って帰って欲しかったのです。


サンタは両腕を失いました。
もう子供たちにプレゼントを配ることが出来なくなったのです。


地雷は今も たくさん どこかに埋まっています。


少年は翌年のクリスマスも、サンタがやって来るのを待ち望みました。

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              〜〜 おわり 〜〜