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CROSS 第20話 『Eris』

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第1章 災厄



   第20話 『Eris』

【時間軸】…異次元暦42733年 12月9日 深夜未明
【場所】…『第4吸血鬼研究用隔離世界』(彼岸島)



   ウーーーーーー!!!

 その夜、何の前触れも無く、その島中にサイレンが鳴り響いた……。かつて、人間と吸血鬼との対決が行なわれたその島には、大日本帝国連邦の研究所と防衛基地があり、人間だけでなく吸血鬼や半吸血鬼で特別編成された大日本帝国連邦陸軍の守備隊が配備されていた。
 守備隊や研究班は夕食を取っており、食堂のテーブルには、潤沢な料理と承認マーク付きの血液ボトルが並んでいる。サイレンが鳴り出した途端、夕食は瞬時に停止した。

『敵の接近を探知しました。守備隊は、NBC防護服を着用の上、持ち場についてください。研究班は、データの保護をした上で、シェルターへ避難してください。敵の接近を探知しました』

 女性のコンピューター音声が、淡々と言葉を繰り返す。警報とアナウンスが響く中、守備隊の兵士たちは、装備を整えて持ち場についていく。また、研究所の研究者たちは、頑丈なバックアップコンピューターにデータを保存したりした後、シェルターへ走っていった。守備隊の兵士や研究者は、大日本帝国連邦のだけでなく、紅魔館のバッジも胸に着けていた……。

『上空にゲート反応あり。敵が突入してきます』

 コンピューターがそう告げたとき、島の上空に激しいスパークが円状に何箇所かで起きていた。ちょうど、モビルスーツが通過できるぐらいの大きさだ。
 そして、次の瞬間には、そのスパークの円の内側には異次元空間が見え、そこからザフトのモビルスーツが何体かこの世界に突入してきた……。

『撃てーーー!!!』

 守備隊の指揮官の通信音声がした次の瞬間、トーチカなどの防御陣地から大量の弾丸が発射された。レーダー弾や通常弾やロケット弾だけでなく、2台だけある戦車からも強化ウラン砲弾が放たれた。
 それらの弾は、最初に突入してきた数体の敵モビルスーツを撃退したが、次々にやって来る敵モビルスーツには避けられるようになった。そして、一瞬の隙をつかれ、防御陣地が次々に撃破されていった。2台の戦車もすぐに破壊されてしまった。
 あっという間に、残っている防御拠点は、5階建ての研究所だけとなった……。しかし、研究所に砲台など無い。

『接近戦だ!!!』

 研究所地下の指揮所にいるらしい指揮官がそう命令を下すと、吸血鬼と半吸血鬼の兵士たちは、ビーム式の軍刀や、リモコン起爆式の小型中性子爆薬を手にした。
 近接武器を装備した彼らは、ガレキなどの影に隠れつつ、敵モビルスーツが近くに来ると、急いでその敵モビルスーツを登り始めた……。そして、振り落とされないように、敵モビルスーツのコクピット席がある外側まで来ると、外側から中へ軍刀を突き刺したり、そこに爆薬を仕掛けたりして、敵モビルスーツのパイロットを外側から殺していった……。パイロットが死んだ敵モビルスーツは、その場で停止する。
 それを見た敵モビルスーツは、自分たちにつかまっている彼らを、モビルスーツから振り落とし始めた。そして、振り落とされた兵士は、すぐに敵モビルスーツに踏み殺された……。