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文が痛い

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カズ



 秋深し隣はなにをする人ぞ 秋だねえ、孤独が似合う秋。はははは。
 毎日することは変わらないんだけどね。仕事をしている時はいいけど、日曜日は……結局パチンコ屋にいっちゃうんだ。平日も仕事終わってから同僚とパチンコに行くし、一人で行くことがあるから演歌や歌謡曲などは自然に覚えてしまう。
 ジャズの生演奏は、たまに新宿やお茶の水で聴く。このまえ友達に誘われて銀座のヤマハホールで【いのまたたけし(漢字わからない)】のビッグバンド聴きに行った。ビッグバンドもいいなあ。

 ところで父親とはうまく行ってますか? と書いてみたが……
 手紙の文面からは嬉しさは感じられなかったが、今も同じかなあ。普通父親って娘が可愛いくて、結婚しないで家にいつまでもいたほうがいいなんて言う人もいるらしいんだけど。マコの父親はほとんど家にいなかったらしいから、やはり他人のようなものかなあ。

 うーん、と考えて色々なものが解決するわけではなく……でもやはり考えないといけないんだろうね。一人暮らしをしてもやはり孤独感はより以上になるかもしれない。
あ、俺はここに昔一緒に働いていた友達と一緒に住んでたんだよ。彼はバイトをしながら絵を学んでいたんだけど、兄貴をたよって出て行った。普段も夜勤などしてたから、そんなに一緒にいる時無かったんだけどね。あまり変わりないよ、一人でも二人でも。これが恋人だったら違うと思うけど。
 恋人かあ、欲しいなあ。マコは俺の恋人なのかなあ? 恋人のような気もするけど、自信がない。マコはどうなんだろう? と答えを相手にまかす。はははは。たよりないねえ。日々の生活の中での潤いというか、灰色の中の薄いピンクというような感じではある。
 それでもまあ少しずつ恋人に近づいていると思う。もっと強くなって引っぱってあげるようにならなければ。まず一歩踏み出したことにしよう。                    じゃあね

作品名:文が痛い 作家名:伊達梁川