小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

イカ×スルメ

INDEX|3ページ/10ページ|

次のページ前のページ
 

君の好きなとこ





気に入らなかったのは肌の色、感触、臭いだとか、全部、全部。
けれど、それをも越えて僕が君を好きになっちゃった理由って、君には分かるかな?


「マイカさまっ、やめっ…」
「あは、何言ってんの、抵抗するの?僕に?」
「っ…けれど、私とマイカさまはっ…」
「けれど?ふうん?また僕を否定するの?ああ、君は馬鹿だから口で言っても分からないんだよね?そういう時、どうするか知ってる?ねえ、スルメ」
「くッ…ああッ!」


長い手で締め付ける。茶色に絡まる僕の手足。もがく茶色は宙を仰ぐ。僕には触れない、触れられない。だって、君、スルメだもんね?


「こうやって、締め付けるんだ。君の手は駄目だね、巻きつけやしない。でも僕は違う、器用に君の体に巻きついて…締め上げることが出来る。痛みを与えることができる。痛いね?スルメ」
「い…たい、です…」
「苦しいね?」
「は、い…ッ」
「でも君は拒絶することは出来ない。なぜなら僕は高貴だから、生のアオリイカだから、君より地位が高いから。悔しいだろ?こんな年下に、こんな風にッ…されて!」
「ああっ!」


引き裂かれたのはその身。惜しかった、本当は僕が君のその身を引き裂きたかった。
でも、仕方ないよね。ないものねだりなんて、おかしいよね。だから、もっともっと奥深い君を引き裂くの。


「ほら、ねえ、悔しいね?スルメ。でも、僕のこと、羨ましいね?」


誇り、プライド、その心、全部。
みんな引き裂いてあげる。

それでこそ、スルメじゃん?


「っう…らやましいぃ…で、すッ…!」
「あはは!だよねえ」



気に入らなかったのは肌の色、感触、臭いだとか、全部、全部。
けれど、それをも越えて僕が君を好きになっちゃった理由って、君には分かるかな?



その劣等感、好きだよ。




作品名:イカ×スルメ 作家名:笠井藤吾