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私は殺される!同人作家・沙織

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長距離快速電車に乗り換える沙織





 私、沙織と黒猫は特急電車は、女性専用グリーン車しか乗せられないのか疑問に思い駅員に質問した。
「近年の女性運動が激しくなって、通勤電車も24時間女性専用車があるように、特急電車に乗る女性は全てグリーン車に乗ることを義務つけられました。当然、多くの男性からの反発がありました。まして、全ての女性が子ども料金で乗れるのはおかしいと思います」
「私も同じ女性としておかしいと思います。特急のグリーン車は男性が乗ってもいいはずです」
 

 私たちは、普通列車で温泉地に向かうために、大人料金にしてもらった。グリーン車の2倍になるが、室内は静かだし、快速電車に乗れば、特急とたいして速度がかわないからである。少しくらい設備が劣っていても、乗車する人が静かにしていれば快適な旅ができる。
「大人料金になり車両の設備が劣りますけどいいですか?」
「いいです。グリーン車は、床はガムのあとがたくさんあるし、壁には落書きもあり、大きなラジカセ(大型スピーカー)でボリュームをあげて音楽を聴く人が何人もいるから」
「女性の乗務員が注意すると逆キレして暴行を加えられる恐れがあるので、これ以上のことは言えないのです。まことに申し訳ございません」

 私たちは切符を取り替え、2倍もする運賃の乗車券を買った。快速専用電車に乗る。ダイレクトドライブ駆動の最新式電車は、静かに走り出した。乗り心地が良い。揺れない。私たちはボックス席に座る。何駅も猛スピード(時速135キロ)で通過する。乗りがとても心地が良い。電車は高速バスよりも速く移動することで利便性を強調している。


 近年、高速道路網が発達し、高速バスが遠距離交通の主役になり各駅停車の電車は近郊区間だけしか使われない。公共交通の大部分がバスが主流である。長距離鉄道路線は、ほとんどが快速電車か特急電車しか走らず、普通列車は首都圏のみしか走らない。幹線でも普通列車の本数は2時間に1本というありさまである。列車の本数が減る。利用者が減る。その結果、列車の本数が減るという悪循環を繰り返すのである。


 私たちが乗る電車の部品の一つ一つがIPv6でインターネットに接続している。テロリストが電車の部品に遠距離からハッキングをかければ、このあいだの快速電車暴走事件が起きる危険性がある。