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携帯電話

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世の中の進歩は日進月歩で速い。
その中でも当節の携帯電話、その発展は急テンポで凄(すさ)まじい。
かって一世を風靡(ふうび)したスマートフォン、その時代はもうとっくに終わった。 
その後さらに加速度的な技術革新があった。

現在一般的に世に出ているケイタイ。
それには、ナビ機能や居場所確認機能が付いているのは当たり前。

さらにだ。
『視/聴/嗅/味/触』の五感機能まで付加されてのバージョンアップ。
そんなモデルがごく普通となっている。

つまり、
『視/聴/嗅/味/触』の知覚能力を携帯電話本体に持たせたものなのだ。 

見て聞いて、そして香りを感じ、味わい、さらに触覚の肌触り。
それらの情報までもケイタイが感受し、取り込める。
その上に、それらの情報を通話相手に伝達できるという代物だ。

この五感機能により、
話し手の場のムードや雰囲気が生々しく相手に伝えられる。
そのため、より臨場感を持ってテレ・コミュニケーションが可能となった。
三年程前には考えも及ばなかったこんな機能。
それを内蔵した機種が最近一般的に出回っている。

その上にだ。
ほんの三ヶ月前に発売された新機種。
これはもっとスゴイ。
次世代型ケイタイとも呼ばれている。

それは五感機能をベースとし、
なんと第六感まで働かせてしまうというスグレモノ。

要は、ケイタイが話し手のシチュエーション(situation : 場)を、まずその五感機能で咀嚼(そしゃく)する。
その後即座に、話し手の心理まで、なんとピピーンとセンシングしてしまう。

そして、その第六感判定情報を相手方に伝達してくれるという知能ケイタイなのだ。


作品名:携帯電話 作家名:鮎風 遊